hayaokishufu’s diary

午前3時から始まる早起きママの日常

【絵本ダイアリー】もうじきたべられるぼく

*1

 

文字がない…

 

 

イラストだけで、親子の心情が想像できた。

 

 

 

涙が止まらなかった。

 

 

 

貸出予約をしてから、1ヶ月以上待ち、ようやく手元に。

 

 

 

題名を見るだけで、何かが込み上げてくる。

 

 

 

とても短いお話。

 

 

 

主人公は、自分がもうすぐ食べられてしまうことを、とても冷静に受け止めている。

 

 

 

その冷静さも、なんだか切ない。

 

 

 

最後に、お母さんに会いに行った。

 

 

 

でも、お母さんの姿を見て、会わずに帰る。

 

 

 

…お母さんは気付き、追いかける。

 

 

 

ここから、文字がなく、数ページイラストのみ。

 

 

 

でも、イラストだけで、その情景、親子の気持ちを想像し、涙が止まらない。

 

 

 

読み終わり、またそのページのイラストだけを見つめる。

 

 

 

また、涙が止まらない。

 

 

 

 

普段、読み聞かせをしていても、子どもたちに、この物語を届けたい‼︎という思いから、ついつい、文字ばかりを追ってしまう。

 

 

何となく、絵は、子どもたちが、絵本の世界に入りやすいよう、“お手伝い“している物だと思っていたところがあるかもしれない。

 

 

 

だからこそ、今回の様に、イラストを見るだけで、その世界に入り込める経験が出来たことが、とても新鮮で、とても嬉しい。

 

 

 

私は、絵についての、詳しいことは分からないが、きっと、その色合いや、タッチなどが微妙に違うだけでも、受け取る側の印象が、全く違うものになるのだと思うと…

 

 

 

やはり、絵本とは、文字を見て、“物語を読む“のはもちろん、イラストから、“物語を感じる”ことも、同じくらい重要なのだということを、改めて学んだ。

 

 

 

あぁ、また、とてもいい絵本に出会えた♡

 

 

 

こんな日は、心がワクワクする。

*1:もうじきたべられるぼく はせがわゆうじ=作  中央公論新社