文字がない…
イラストだけで、親子の心情が想像できた。
涙が止まらなかった。
貸出予約をしてから、1ヶ月以上待ち、ようやく手元に。
題名を見るだけで、何かが込み上げてくる。
とても短いお話。
主人公は、自分がもうすぐ食べられてしまうことを、とても冷静に受け止めている。
その冷静さも、なんだか切ない。
最後に、お母さんに会いに行った。
でも、お母さんの姿を見て、会わずに帰る。
…お母さんは気付き、追いかける。
ここから、文字がなく、数ページイラストのみ。
でも、イラストだけで、その情景、親子の気持ちを想像し、涙が止まらない。
読み終わり、またそのページのイラストだけを見つめる。
また、涙が止まらない。
普段、読み聞かせをしていても、子どもたちに、この物語を届けたい‼︎という思いから、ついつい、文字ばかりを追ってしまう。
何となく、絵は、子どもたちが、絵本の世界に入りやすいよう、“お手伝い“している物だと思っていたところがあるかもしれない。
だからこそ、今回の様に、イラストを見るだけで、その世界に入り込める経験が出来たことが、とても新鮮で、とても嬉しい。
私は、絵についての、詳しいことは分からないが、きっと、その色合いや、タッチなどが微妙に違うだけでも、受け取る側の印象が、全く違うものになるのだと思うと…
やはり、絵本とは、文字を見て、“物語を読む“のはもちろん、イラストから、“物語を感じる”ことも、同じくらい重要なのだということを、改めて学んだ。
あぁ、また、とてもいい絵本に出会えた♡
こんな日は、心がワクワクする。