hayaokishufu’s diary

午前3時から始まる早起きママの日常

【読書感想文】夏休みの宿題と子供、時々親。

夏休みの宿題…

 

 

親は、一体どれぐらい関わるべきなのか?

 

 

親になって気づく。

夏休みの宿題とは、親の宿題でもある。

 

 

 

かこさとし 遊びと絵本で子供の未来を

 /鈴木愛一郎・文 あかね書房

 

 

今年の長女の読書感想文、伝記を読むようだ。

 

 

昨年までは、私が色々アドバイスをしながら、仕上げていた読書感想文。

 

 

しかし、今年は、ノータッチでいきたい‼︎と決めていた。

 

 

それは、今年から始めた、読み聞かせボランティアをする中で、子供の自由な受け取り方を尊重したいと思うようになったからだ。

 

 

今までは、本を読んで、その内容をしっかり理解できているのか?

ということばかり気にしていた私。

 

 

本を読む=勉強の一貫だと捉えていた。

 

 

しかし、お話の受け取り方は、自由。

一人一人違って当然。

理解するのではなく、感じることが大切。

 

 

その絵本の世界を、自由に冒険してもらいたい。

 

 

そう思えるようになった。

 

 

 

しかし、彼女は、苦戦していた。

なかなか思うようにすすまない。

 

何か言ってあげた方がいいのか…

 

しかし、今回は、ノータッチと決めていたので、私は彼女の選んだ本すら読んでいなかった。

 

 

のだが…

 

 

 

何も言わないつもりで、その本を読んでみた。

 

 

…号泣

 

 

何も言わない代わりに、涙が止まらない。

 

 

戦後、子供のために生きる‼︎と決めた、かこさとしさんが、お亡くなりになるギリギリまで、絵本の向こう側にいる、すべての子供たちを想い、時間、労力、お金を惜しまず、描き続けたその姿。

 

若い頃に決意した事を、決してブレずに生きてこられたその意志の強さ。

 

 

涙を流さずにはいられなかった。



話を理解するのではなく、感じるとは、このこと。

 

 

とてもいい本と出会った。

 

 

これまでも、かこさんの絵本は、沢山読んできたが、さらに読みたくなった。

とりわけ、科学絵本。

少し難しいそうに感じる理科の世界を、科学者も驚くほど、正確に、かつ、子供たちに分かりやすく書かれている、とのこと。


 

 

泣いている私を見て、びっくりしている長女。

 

 

もはや、私が感想文を書いてしまいそうな勢いだ…



そして、いつもなら、私がリードしながら、書き進めていくのだが…

 

 

我慢我慢。

 

 

もし、根気が残っているなら、もう一度、本を読み直してみたら?

 

 

 

とだけ言ってみた。

 

 

夏休みの宿題と子供、“時々“親。



今までは、数歩先を歩き、彼女を引っ張っていたイメージ。


しかし、今年は、数歩後ろから見守ると決めた。

 

 

この距離感が、私のこの夏の課題だ。


 

 

そして、その本のあとがきには、かこさんが、何度も何度も、何度も何度も書き直し、レベルの高いものへと仕上げていく、という、仕事への向き合い方のエピソードが書かれていた。

 

 

もし、彼女がここまで読んでくれているとしたら、それは、今の彼女に、まさにピッタリのアドバイス



この本を読み、彼女が何を感じるのか、私はゆっくり待とうと思う。