今週のお題「わたしの部屋」
現在、1LDKに家族4人で暮らす。
周りにその話をすると、部屋数の少なさにびっくりされる。
転勤族の為、転勤が決まってから、半月ぐらいで家を決めなければならない。
譲れない家の条件は、築浅のオール電化。
部屋数は、二の次だ。
ただ、当初は不安材料だった、その部屋数の少なさが、今では、我が家の“お気に入りポイント“である。
LDK以外にある1部屋。
貴重な1部屋だ。
この部屋が、変幻自在に変身していく。
メインは、夜に、家族の寝室として利用。
しかし、朝になり、布団を上げれば、そこは、空き部屋に。
隣のウォークインクローゼットにある、折りたたみ式のローテーブルを置けば、長女の“勉強部屋“に早変わり。
次女がリビングで、テレビを見ている時など、彼女は、その部屋で集中する。
オンライン授業も、そこで受ける。LDKから離れているので、生活音も気にならない。
オンラインと言えば…
主人のリモートワークもこの部屋で行う。
あっという間に、“仕事部屋“に。
会議や、研修…一日中そこにこもっている。
次に出してくるのは…
子供達のおもちゃ、ドールハウスだ。
広げると、かなり場所をとるおもちゃも、この部屋なら、思いっきり広げて、自由に遊べる。
“子供部屋“に変身。
部屋いっぱいにおもちゃが散らばっていて、子供たちにとっては、楽園だ。
お友達が遊びに来てくれた時も、この部屋で遊ぶ。
リビングから、キャスター付きのおもちゃ箱を運び、かわいいクッションを並べる。
部屋にかかる、ピンクのカーテンのおかげで、“可愛い女の子の部屋“に変身。
楽しそうな子供たちの声が、漏れ聞こえてくる。
カーテンと言えば…
この部屋は、日当たりもいい。
シーツなどの大物を洗った日は、窓を開け、ウォークインから出した、布団干し竿に、かけておくだけで、しっかり乾く。
“洗濯部屋“としても、優秀なのだ。
このように、日中、家族の要望に合わせて、さまざまな顔を見せてくれる。
洗濯の乾く夕方…
子供たちに、お布団をひいてもらう。
我が家では、子供たちの仕事だ。
この部屋も、いよいよ、本来の役割に落ち着く時がきた。
……かと思えば、最後にもう一変身。
この部屋に、唯一、常時置かれているのが、子供達のための、小さな本棚だ。
図書館で借りた本、30冊ほどに加えて、自分達の絵本や漫画が並んでいる。
日中はもちろん、子供たちは、就寝前、その本棚の前で、本を読むのが習慣だ。
そこはまるで、“ミニ図書館“
2人仲良く並んで、楽しそうに読んでいる。
本に夢中になり、就寝時間を過ぎてしまうと、
『早く寝なさい!』と、怒られることもしばしば。
そして…
しばらくすると、子供達の声は聞こえなくなり、覗きに行くと、部屋が暗くなっている。
子供達の就寝と共に、この部屋も、一日の役割を終える。
大人2人、小学生2人が住むには、部屋数は少ないが、変幻自在なこの部屋のおかげで、我が家は、不自由なく暮らせている。
いつもありがとう。
朝になり、子供達を送り出したあと、布団を上げ、私が1番に掃除機をかけるのが、この部屋だ。この部屋が整うと、気持ちがスッキリするのだ。
新学期が始まり、春休み、大活躍してくれたこの部屋も、今は、静かだ。
春になり、暖かい日差しと、気持ちいい風が入る季節になった。
部屋は一段と明るくなり、気持ちよさそうに、次の変身を待っているように見える。