つい先日の話。
学校から帰宅するなり…友達と遊んでいい?
と長女に聞かれた。
…いつものこと。
そして、私は、誰と遊ぶのかと聞いてみた。
すると…○○くん!!
と、初めて聞く男の子の名前が返って来た。
え?と私が聞き返すと、
最近席替えをして、隣の席になったの!!
と、教えてくれた。
そしてさらに、他には誰かいるの?と尋ねてみると、
誰か誘うって言ってたけど、分からない。
という返答をもらう。
とこで遊ぶの?
とりあえず、○○くんのうちに来て!!って言われた!!
つまり、ここまでの会話をまとめると、
最近席が隣になった男の子と、今日遊んでいい?他に誰が来るかは、分からないけど…○○くんの家で待ち合わせてる!
ということ。
驚いた。
普段、彼女の口から出てくる、男の子の名前で思い出されるのは、一人くらい。
だからこそ、放課後に遊べる男の子のお友達ができたことが、親として、とても嬉しかった。
彼女は、どちらかと言えば、次女に比べて、人見知りをするタイプだと思うので、新学期になって、クラス替えがあり、その中でも、いろいろなお友達と上手に過ごせているのだと、安心した。
とはいえ、普段から、放課後によく遊んでいるお友達じゃないからこそ、きっと、他にも誰かいて、その中に、普段から彼女と仲良くしている子がいるのだろうと、勝手な予想を立てていた。
我が家では、放課後に遊ぶ際、帰宅時間と、誰と、どこで遊ぶのか、という報告は、きちんとするように伝えている。だが、今回は、メンバーも、遊ぶ場所も、いまいちはっきりしていなかったので、その男の子と合流し、誰と、どこで遊ぶのかが、きちんと分かったら、携帯で、連絡するよう伝え、送り出した。
そして、しばらく待っていたが、彼女からの連絡がなかったので、こちらから、彼女のキッズ携帯に連絡を入れた。
電話に出た彼女から、○○くんの家で、他に、3人の男の子と遊んでいる。という報告を受けた。
またまた、初めて聞くお名前の子たちだった。
大丈夫?と聞くと、とても楽しそうな声で、返事が返って来たので、帰宅時間だけ再度確認し、電話をきった。
ここからは、私の心の声なのだが…
え?男の子4人と遊んでるの?すごい!!
しかも、初めて聞くお名前の子たちばかりと?!
私が彼女ぐらいの年齢の時のことを考えると、きっと恥ずかしくて、気まずくて、できなかった。
もちろん、仲良しの男の子はたくさんいたし、学校では、よくみんなと楽しく遊んでいた。しかし、放課後に遊ぶとなると、話は別だった。
大勢の中でなら、何も考えず遊べるけど、その大勢がなくなると、なんだか、妙な恥ずかしさや、きまずさが勝ってしまう。
さらに、今回みたいに、自分以外、すべて異性の友達なら、自分と仲の良い同性のお友達も、誘って行っただろう、と自分に置き換えて想像した。
だから、私の様に、性別とか、恥ずかしさとか、気まずさとか、そんな余計なことは考えず、ただ、遊びたいから遊ぶ!!とフラットな気持ちで人と付き合える彼女が、単純にすごいなと思った。
私は、どうしてか、何人かいつも一緒にいる友達でも、そのグループでいるときは、全然普通に話せるのに、そのグループと切り離して、二人だけ‼︎となると、妙に気まずさを感じてしまったり、気を遣いすぎてしまうことが、昔も今もある。嫌いとか、苦手とかでは決してないのに…
人と付き合うときは、ついついそういう余計なことを考えてしまいがち。
それって、私だけでしょうか?
でも、よくよく考えると、それって、私が勝手にそう思っているだけで、実際に付きあってみると、思っていた恥ずかしさや、気まずさなんて、私の思い過ごしかもしれないのに。そんな、余計な心配で、私は、とても大切な時間を、自ら棒に振っていたのかもしれない。
しかし、私に比べ、彼女の人との付き合い方は、本当に純粋だ。
先ほどの話と、全く同じ日のエピソード。
その日は、学校で、1年生を迎える会があったとのこと。
長女も、何人かの1年生と、その会で、一緒に遊んだらしいのだが、その会が終わり、その中の1人から、昼休みに一緒に遊ぼう!と誘われ、昼休みに二人で遊んだよ!という話を聞いた。
普段から妹の面倒をよく見てくれている、長女らしいエピソード。
そして、ここからは、またまた私心の声なのだが…
え?!二人っきりで?他に友達はいなかったの?
自分に置き換えて考えてみると、普段、ほどんど触れ合う機会の無い他学年のお友達と、二人っきりで遊べるかと聞かれたら、おそらく私はノーだ。恥ずかしさと、妙な気まずさを予想し、その時間を、一人で楽しませてあげる自信がなくて、自分の友達も一緒に連れていってしまうだろう。
しかし、彼女には、私のような余計な気持ちなど、1ミリもない。普段遊んでなかろうが、他学年だろうが、誘われて、遊びたい!と思ったら、その純粋な気持ちで、人と付き合えるのだ。やはり、そんな彼女を、私は、すごいと思った。
彼女の良いところは、人に対して、真っすぐ正面から向き合えるところ。
誰かに、無償のやさしさを差し伸べられる彼女。
それは、彼女が幼稚園に入園した時から、今日に至るまで、担任して頂く先生に、必ず言って頂けること。
幼少の頃から、何も変わらない。
一方の私は、学年が上がるにしたがって、彼女に求めえることが増えていく。
もう5年生なんだから、もうちょっとしっかりしないとね!
言わなくていいことまで言ってしまう。
だからこそ、何気なく、彼女の人に対する、純粋さや、やさしさに触れると、普段の私が、彼女を見る視野が狭くなっていることに気づかされる。
我が子に対して、ついつい、うるさく言ってしまうばかりの毎日に…
あっ、ダメだな…と冷静にさせてくれた長女の姿。
私も見習いたい…