今週のお題「お花見」
4年ぶりの帰省。
普段の家事から解放されて、毎日お花見三昧だった。
ご飯作らなくていい。
掃除しなくていい。
洗濯しなくていい。
とてつもなく贅沢な時間を過ごした。
有名なお寺、神社、公園、お城等…
きっと、今までの人生で、いちばん桜を満喫しただろう。
そして、そんな中で、いちばんグッときたのは、昔、6年間歩いた、通学路に咲く桜だった。
帰省中、日頃は、時間に追われる朝の時間帯に、一切時計を見ることなく、ウォーキングをしていた。
おそらく、約1時間半程。
普段は、ヨガや筋トレがメインだから、外に出て体を動かせることが、とても嬉しい。
4年ぶりに歩く地元は、見ているだけで、ワクワクした。
こんなお店ができたんだー。
住宅増えたなー。
道路が整備されて、歩きやすくなってるー。
ここ、友達の家だー、どうしてるかな?
目につくもの、全てが楽しい。
毎日、少しずつ歩く道を変えていた。
そんな中、ふと…小学校までの通学路を、約26年ぶりに歩いてみようと思った。
朝6時。
ジャージだけでは、まだ少し肌寒い。
しかし、空は既に青空が広がっていた。
いざ出発‼︎
まず、歩き始めると…
昔に比べ、歩道が、自転車ゾーンと歩行者ゾーンに分かれていて、全体的に広くなっている。整備もされていて、とても歩きやすい。
何だか、ワクワクしながら、飛び跳ねる様に歩いていると…
早速桜の木に出会う。
昔のまま…
一気に、記憶が蘇り、嬉しくなる。
26年経っても、その定位置に、変わらず美しく咲いている。
きっと、昔と今、同じ角度で撮られた写真を比べても、何も変わらないと思う。
だからこそ、一瞬にして、”当時“に連れて行ってくれる。
次に、歩道橋が見えてきた。
信号と横断歩道があるのに、歩道橋を通らなければならない。
当時は、めんどくさいと感じていたが、今は、迷いなく、歩道橋を上がる。
橋の上から見る景色は、とても眺めがいい。
桜の咲く街を、一気に見渡せる。
見慣れた景色に、桜があるだけで、街が明るく見える。花粉症ではない私は、空気が澄んでいて、思わず大きく息を吸い込んだ。
昔は、そんなことを感じる間もなく、通り過ぎていた。
歩道橋を降り、歩みを進める。
新しいアパートが増えた印象。
お店も、見たことない看板がちらほら。
だから、当時からあった店が並んでいるのを見ると、
四半世紀、生き残ってるなんて、強者だなぁと、嬉し笑い。
ただ、ここでも、やっぱり桜は変わらない。
当時のまま、そこにある。
だからこそ、街並みが変わっても、懐かしさを感じさせてくれる。
いよいよ、小学校までの最後の信号を通り過ぎる。
昔は、とてもとても遠く感じていた、学校までの道のりも、今は、あっという間だ。
まだまだ、田んぼが多かった、学校近くの道路沿いも、今では、住宅が立ち並ぶ。
この時期は、田植え前。
その為、たんぽぽや、シロツメクサなんかを取るために、道路から少し下がった“そこ“に、よくジャンプをして降りていた。
変わったなぁ…
そして、学校前、最後に渡る、古びた印象だった歩道橋も、綺麗に塗り直されて、印象が変わっていた。
そして…
学校が見えてきた。
校門近くには、当時と変わらず、たくさんの桜の木が、花いっぱい咲かせ、お出迎え。
…変わらない。
昔もこんな感じだった。
直前、少し変化した景色を見ていたせいか、やっぱり、昔のまま咲いている桜を見ると、嬉しいさが込み上げる。
そして、桜越しに見える、校舎。
あぁ、私の小学校だ。
外観を見ると、どこに、下駄箱、階段、教室、保健室、体育館等があったか、思い出すことが出来た。
もちろん、中には入って確かめることはできないが、きっと当たっているはずだ笑
26年振りの、学校までの道のりは、新たな発見も多く、新鮮で、とても楽しかった。
そして、ところどころに咲く、桜の木は、昔と変わることなくそこにあり、そんな桜を見るたびに、一気に昔を思い出せた。
強いて言えば、私の身長が伸びた分、当時、大きく感じていた桜の木が、少し小さく感じた。
変わったのは私…
毎年、新たなお花見スポットを求めて、スマホで検索し、家族でお花見を楽しんでいた。
今年も、子供達には、初めての桜を、たくさん見せることが出来た。
たくさん、写真に収めた。
しかし、私にとっての1番は、通学路に咲く、懐かしい桜だ。
あえて、写真は、1枚もとらなかった。
写真を撮らなくても、はっきりと、思い出せるから…
昨日、自宅に戻り、懐かしい、桜を思い出しながら、改めて、新年度のスタートをきった。
初心に戻る時間を過ごせたせいか、何だか、清々しい気持ちで、とてもいい一年になる気がしている♡