特別お題「今だから話せること」
ずっと考えていた…
今まで言えなかったことを…
今だから言えること…
そして、ふと頭によぎったこと…
それは、幼き日に感じていた、双子の姉に対する劣等感。
双子として生まれた者の宿命。
絶対的に比較されること。
でも、今となれば、周りから比較されていた以上に、周りから比較されていると、過度に警戒していただけなのかもしれない。
振り返ってみても、直接的に何か言われて、深く傷ついた記憶は…ない。
姉の方が、頭がいい。
姉の方が、運動神経がいい。
姉の方が、かわいい。
姉の方が、モテる。
今となれば、実際のところ、どうだったかなんて分からない。
でも、特に、小学校、中学校あたりの頃は、そう思っていた。
私より、数個ばかり二重丸の多い通知表。
姉だけが出場できた、水泳の大会。
姉が先にゴールした、マラソン大会。
私の耳に入る、○○くんが姉のことが好きなんだって…と言う噂。
親の意向で、髪の長かった姉と短かった私…
断片的な結果や噂だけを切り取り、姉に対する劣等感を感じていた。
でも、その時の、まだ幼い私には、うまく説明できない…
悔しいような、恥ずかしいような、羨ましいような、モヤモヤとした、複雑な気持ち。
誰にも言うことが出来なかった。
何も思っていないふりをしていた。
誰かに気持ちを悟られないように、冷静さを装うのに、必死だった。
だから、きっと、親も、姉も、知らないと思う。
これが、私の、今だから言えること…
その後、高校生になり、将来目指すべき道が、明確に分かれ始めたとき、そう言った気持ちは、薄くなっていった。
周りからも、比較されているとは、思わなくなった。
私は、私…と思えるようになった。
きっとそれは、目標に向かって努力し、結果が得られ、少しずつ、自信がついたから。
自分を信じられるようになったから。
比較し、劣等感ばかりを感じていた時は、結果ばかりにとらわれ、そのプロセスを、ないがしろにしていた。
これも、今だから分かること。
きっと、娘たちも、同じように思ってるんだろうな…
こちらが無意識で発している言葉に、お互いを比較して、劣等感を抱かせてしまっているのかなぁ。
特に、要領良く、何でもスピーディに、結果を出す、次女。
どんどん課題が複雑になり、日々手こずっている、マイペースな長女。
ちょっとばかり、反抗期に入り始めた長女に、こちらの投げかける言葉も、ついつい比較した物言いに…
その度に、大丈夫かな?と反省する。
そんな彼女が、昨日持って帰ってきた、通知表。
目標以上のものだった。
彼女の頭を、髪の毛がくしゃくしゃになるほど、撫で回した。
すごいじゃん‼︎素晴らしい‼︎良く頑張った‼︎
彼女は、想像以上の私の反応に、驚き、恥ずかしそうに照れていた。
今だから話せる、幼き日に感じていた、劣等感。
そして、今だから分かること…
それを解決するのは、頑張って努力し、自信をつけること。
それを知る私が、彼女たちの為にできることは…
頑張った彼女たちを、思いっきり褒めてあげること♡