今週のお題「本棚の中身」
物を多く持つタイプではない。
だから、本がずらーっと綺麗に整頓されている…みたいな、立派な本棚を所有した記憶はない。
学生時代は、勉強机に備え付けられている本棚に。
独身時代は、小さな収納棚の一角に。
今は、図書館から借りてきた本を、いつでも手の届くところに置いている。
ずっと何かにハマって集める…というよりは、その成長過程で、ハマるものが変わっていった。
改めて、幼い頃からの、その小さな本棚の中身を振り返ると、とても懐かしくなった。
1番古い記憶にあるのは、『赤い靴』という童話だ。
幼い頃、寝る時に、読み聞かせをしてもらっていたことを思い出す。
その頃は、両親が用意してくれた花や虫、星座の図鑑や絵本が、本棚にいくつか並んでいた。
あまり積極的に本を読むタイプではなかった。
その事を、今になり、とても後悔している。
だからこそ、図書ボランティアに参加し、沢山の絵本に触れる機会を作っているのかもしれない。
小学生の時は、『なかよし』『りぼん』のどちらかを、毎月購入し、本棚に並べていた。
毎月のお小遣いが入るや否や、買いに行く。
と同時に、月のお小遣いは、底をつく。
少女漫画に出てくる、目がキラキラしている女の子の絵を真似して、よく書いていた。
中学生、高校生になると、男性アイドルにハマり、とにかく、アイドル誌‼︎
『MYOJO』『ポポロ』『Wink UP』等…
好きな雑誌というよりは、好きなアイドルが沢山掲載されている物を、吟味し、購入していた。
勉強しながら、その本棚に並ぶ、彼らを眺めては、力に変えていた。
大学生になり、ようやく小説に目覚める。
当時は、年頃の女の子…『村山由佳さん』の恋愛小説を、とにかく沢山読んだ。
その他にも、映像化されることが決定している小説をよく手にとって、購入していた。
『世界の中心で愛をさけぶ』も、映像を見る前に読んだ。
小説を読み、自分の中で想像を膨らませ、それから映像で見る…ということにハマっていたのだ。
そして、社会人になる。
引き続き、小説を読みながら、『with』『MORE』等のファッション雑誌もよく購入していた。
モデルさんの着ている服やメイク、持ち物等…自分のできる範囲で真似をし、おしゃれを楽しんでいた。
そして、結婚…
独身時代の本棚の中身は、ほぼ処分して、新しい土地に向かった。
そこからは、料理本、育児、ママ雑誌を読むことが多くなり、子供の成長と共に、自分の本よりも、子供の絵本を読み聞かせることがほとんどになった。
そして現在、私の手の届くところにあるのは、宅建のテキスト、図書館で借りている、株式投資の本、決算書の本、伊勢神宮についての本だ。
子供が大きくなり、自己啓発の時間が持てるようになり、日々勉強している。
この歳になり、再び、学びたい欲が爆発している。
伊勢神宮は、今年のゴールデンウィークに訪れ、その歴史に興味を持った。
聞きなれない言葉が多く、苦戦しているが、実際に見た景色を思い出しながら読めるので、真実味が増す。
先ほども述べたが、私は、あまり本に触れてこなかった事を、ずっと後悔していた。
しかし、改めて振り返ってみると、私の人生において、その時々の興味を深く追求する上で、私にとって、本は、無くてはならない存在だったのだ。
本棚の中身を振り返る事で、当時の自分を鮮明に思い返すことができた。
これから先も、本棚の中身には、私の興味が詰まっていくのだ。
だとすれば、これからの、その変化が、とても楽しみでしかたない。
私は、次、何に興味を持つのか?